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2017年3月15日水曜日

道徳の授業の道徳心

持ってないわけではないけれど・・・

小・中学校で週一ぐらいの割合であった道徳授業。
教科書を読んで感想を書き、映像を観て感想を発表する。
実はあの授業が苦手でした。
取り立てて思うこともないというにのに、どうにかして真っ白な用紙を埋めな
ければと必死だった記憶ばかりです。

思ったことを書きなさいと言われても、そうそう興味のないことについて書け
るはずもありません。結局100点は無理でも赤点は取らないようなありきたり
な感想を書いていました。
今にして思えば、ほとんどコピペして単語と表現を少しだけアレンジしてるよ
うな気分でした。

言いたいことはわかるし、心にじんわり滲んでいる話だってありました。
しかし、強制されると身構えてしまうのは仕方のないことではないでしょうか。
しかも頭の中をさらけ出せというのですから尚更です。

他人の考え方を知るというのも大切です。
自分とは違う側から見ている可能性がありますし、そういうことは一人では気
づき難いですからね。

でも、自分の心の中で形にせず感じた通りそのままに留めておくことはいけな
いんでしょうか。
感想を書けるほど強くはないけれど、何も思わないわけではないんです。
それを無理やり言葉にしようとするから思ってもいない模範的な回答で紙を消
費しようとしてしまうんです。
そして、経験から言うとそういうものは作業終了と共にすぐ忘れてしまう。

そういえば、読書感想文も苦手でした。
その本から必ず何かを得なければならないような気がして全然楽しめませんで
した。
感想のために何度も読み返しているうちに、バラバラに分解して綺麗に整列さ
せているような味気ないものになっていく。
もはや物語ではなく文字の集合体と対面しているのではないかと錯覚してしま
うほどに。

大人になってよかったことは、本も映画も気楽に見れること。

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