エマ―ジェイソンとの再会 甦る幼い頃の熱い思い
母の目が届かぬ部室のテレビデオで「卒業祝い」を視聴する仲村さん。
断りはしたものの、よく覚えていないという一言がじいばあの映画好き魂に
触れてしまったらしく、穏やかだったじいばあの表情とスピードが一変。
不意を衝かれた仲村さんは、リュックにビデオをねじ込まれてしまった。
ネットも嗜むじいばあは、内容を知らずに評価されるのが嫌いなのだという。
こうして手に入れたエマ―ジェイソン最終巻。
朝一の学校に密室を作り出し、安全な空間でこっそり観るのは昔を思い出す。
観ているうちに設定や当時の記憶も思い出していく。
OPの「エマ―」が無駄に長いこと。
黒いロボットは「ネリケシ」ではなく「ネケッシタス」だったこと。
希少な特撮視聴者であるクラスの男の子と、どちらのロボがカッコいいか喧
嘩したこと。
そして、敵のボスである博士を倒したけれど、ロボットに苦しめられてきた
人々は、同じロボットの自分達を良くは思わないだろうから、遠い所に身を
隠すという決断をしたエマ―ジェイソン。
子供達にも別れの言葉を告げる。
人間のために戦い、その果てに去ることとなったエマ―ジェイソンに子供達
が出した答えとは。
特撮を忘れた仲村さんに、再び特撮愛を取り戻させた言葉とは一体・・・⁉