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2017年1月5日木曜日

高橋葉介 総特集

怪奇幻想マンガの第一人者

1977年から活躍する漫画家・高橋葉介先生の特集本。河出書房から2013年
に出版され、対談やインタビュー、書下ろし漫画が掲載されている。


先日、古本屋で偶然見つけたものでして、情報量の多さに早速購入してしま
いました。
なんとなく絵と名前は知ってはいたのですが、はっきりと認識したのは2年ほ
ど前のことです。ネットで紹介されていた「学校怪談」がおもしろそうだと探し
て、これまた古本屋で文庫版が7巻まで売っていたので読んでみたらすっか
りハマってしまいました。8巻がまだ見つけられないので、通販に踏み切るべ
きか・・・。

今回購入した特集本には有名作家がゴロゴロいまして、平野耕太版・夢幻
魔実也は「HELLSING」のアーカード風。魔夜峰央は、高橋葉介が夫婦の
キューピッドだったという。
諸星大二郎は夢幻紳士っぽい人達の訪問があり、対談ではジブリについて
語っている。
また、吾妻ひでお、山田章博、田島昭宇、藤田和日朗、伊藤潤二が寄稿して
いる。伊藤潤二はホラー対談もしている。多くのトラウマになった作品を生み
出している作家だが、あの「富江」の名前が「お富さん」からきていたとは。確
かに「死んだはずだよ」だけれども・・・。

ロングインタビューの中で、なぜ少女誌に恐怖漫画が載るのかについての自
論があり、なるほど、と納得してしまいました。確かに女の子の方が成長が早
いですし、現実的というか夢を見ている一方でシビアな世の中にも目を向けて
いる気がします。

後半では歴代作品のキャラクター紹介や作品の解説がされています。
その中に「私は加護女」があったのですが、時々読んでいました。原作やって
たんですね。「押入れの少年」は本屋で見かけて、作画・みもりとあったので記
憶に残っていたのですが、原作者だったとは。
そういえば昔、「KUROKO―黒衣―」もチャンピオンで見たような気がします。
いつの間にか人生に紛れ込んでいる奇妙な世界。
これからも遭遇するんでしょうね。

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