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2017年1月19日木曜日

トクサツガガガ 第16話 兄ちゃんの威厳

敵でなく味方でなく

兄ちゃんが家に来るという電話に満面の笑みを浮かべる仲村さん。
なぜなら、大好きなエマ―ジェイソンのVHSでしか出ていない劇場版をDVD
にして持ってきてくれるから。
相変わらずサラリーマン兼売れないバンドマンの兄ちゃんと順調に特オタを
こじらせる仲村さん。この映画は仲村兄妹にとって、思い出深いものだった。

幼い仲村さんが母から隠れて特オタでいられたのは、兄ちゃんの協力があっ
たからであり、特撮番組の録画もこっそり引き受けてくれていた。
TVで劇場版エマ―ジェイソンが入ると知り、子猿の様に喜ぶ仲村さん。
この日も兄ちゃんの録画任務が遂行されると思いきや、母のドラマ録画と被
ってしまった。「何を撮るのか」を言えないため、押し黙る2人。
仲村さんは撮れないなら観てもいいか、母にお願いしようと言う。2人で頼め
ばきっと大丈夫だと主張するが、なんと兄ちゃんの答えはNO。
味方だと思っていた兄ちゃんは、誰の味方でもないと。

翌日、失意のどん底にいた仲村さんを更なる危機が襲う。
母のビデオテープが途中で切れ、急遽代わりが必要に。その時母の目に入
ったのは、いつも隠していたはずの仲村さんのビデオテープ。ラベルを偽装し
中身はエマ―ジェイソンを入れている。おそらく放り出していた犯人は兄ちゃん
で間違いない。
このままでは母に特撮を観ていることがばれてしまう。
絶体絶命のピンチに扉をブチ破って駆け込んできたのは・・・⁉

サポートロボットの力

中立でいることは難しい。どちらかに肩入れするとバランスを失って崩壊してし
まう。
でも、だからといって見捨てることはしません。
仲村さんと一緒になって母と戦うことは断りましたが、友達に頼んで映画を録画
してきていました。そして、仲村さんの危機に駆けつけたのです。
確かに兄ちゃんは誰の味方にもなれません。
しかし、エマ―ジェイソンがロボットでも人間を守るように、味方にはなれなくても
助けることはできる―そう言った兄ちゃんは仲村さんにとってロボターの様に思
えました。
孤独なロボットのエマ―ジェイソンのそばにいて、協力的だけれど抜けているサ
ポートロボット・ロボター。
兄ちゃんが一緒にいてくれるだけで、仲村さんは助けられていました。
ただ、当の兄ちゃんは自分のことをエマ―ジェイソンみたいと言われたと勘違い
しており、だからこそ忘れられない思い出になっていたのです。
仲村さんは、今更真実を話すことは出来ませんでした。

それにしても、スラッシィ池田とは長い付き合いになるなど、この時は思ってもみ
なかったのです・・・。







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