壁が壊れる時
獣将王ショーにて、カプセルトイ探しの旅で出会ったダミアンと再会した仲村さん。
本日はヒーローとお客さんがふれあいながら一緒に歩き回るグリーディング
で、やって来るのは吉田さんとダミアンが好きなトライガー。
来れなかった吉田さんの代理カメラマンをする仲村さんは、今回少し強気。
実在青少年であるダミアンがそばにいれば、付き添いを偽装できる。
しかし、ダミアンは何やら元気がない様子。
そして、トライガーの登場。
TVと違って随分細身で足が長い、スタイルのいいトライガーだが、それもま
たご愛嬌。同意を得ようと隣に話しかけると、いたはずのダミアンは非実在青
少年になっていた。
見つけたダミアンは、アレはトライガーじゃないと言う。本物は大きくてドッシリ
している。あそこにいるのはニセモノだと。
友達が、着ぐるみはバイトのおじさんが入っていると笑ったため、ダミアンは今
日確かめに来ていた。そこに現れたのがひょろっとしたトライガー。
TVと現実の区別はついていても、まだ夢を見ていられる。その魔法のような時
間を今、ダミアンは終えようとしている。
ダミアンはこのまま特撮を卒業してしまうのか・・・⁉
子供の時に訪れる「そんなのいないよ」の壁
怪人を倒すヒーローも巨大な怪獣もTVの中の出来事だとわかっている。でも、一度ニセモノと思ってしまうと途端に分厚い壁ができてしまう。
その壁を越えて欲しいけれど、自分のようにはなって欲しくない気持ちもある仲
村さん。
そこにトライガー(細)がやって来て、仲村さんのカメラを引っ張ります。
写真を撮ってもらうことになり、せめてトライガーを好きだった気持ちはいつか思
い出してと願っていると、シャッターを押す瞬間にトライガーが座り込む。
それは、ヤンキーのような座り方で、周りの大人達はヒーローがあんなカッコをし
ていいのかと笑う。
だが、荒っぽくてパワフルで、ちょっとキザなその姿はトライガーそのもの。
最後に力強く背中を叩かれたダミアンの中の2.5次元の壁は、その瞬間に壊され
ていました。小さく笑うトライガー(細)。
見事に落とされたダミアンは倒れたまま、「本物じゃなかったけどニセモノでもなか
った」と名言を生みました。
圧倒的パワーで壁を壊されたダミアンは、これはもう戻れないとその道の先輩であ
る仲村さんのお墨付きを頂くことに。
壁を意識したときにあんな「本物」に出会ってしまったのが、いいことなのかどうか
はダミアン少年の将来を考えると判断しかねます。
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