ムダなものこそ
リア充だらけの街中で、ライフが尽きそうな仲村さん。休日といえば特撮三昧のはずが、白石さんとオシャレ三昧なお出掛けをして
いた。
実は前日に休日の予定を聞かれてしまった。仲村さんのプライベートは極秘
事項であるため決して口外できない。かと言って、世の女性達の休日の内容
など知らない。
適当に「寝てる」と答えてしまったが最後、楽しいお出掛けコースに参加と
いう罠だった。資金不足を理由に逃れようともがくが、出資先を問われ失敗。
これまで集めたフィギュア達を飾るスペースのリフォーム計画は潰されてし
まった。
しかし、そこはオシャンティ怪人の巣食う場所。
「一般OL・休日の過ごし方」に擬態しただけの仲村さんには圧力が強すぎる。
服の色など聞かれても正直よくわからないし、値下げ後も十分高いと思う。
石畳に慣れないヒールの靴が体力を奪っていく。
仲村さんは、ブルーレイに金を惜しまず、フィギュアを買うか否かの脳内会
議を20分しゃがんだまま平気で行える人間。
こんなにも違う2人の溝は深まり続け、打開策として本日のメインであるお店
に向かうことに。
ここまで仲村さんに楽しさはない。
休息を周囲から取らされて不満なシシレオーの気持ちがよくわかる。望まぬ休
日など苦痛でしかない。
仲村さんの休日は、このまま不毛な時となってしまうのか・・・⁉
苦行の中の賜りもの
興味のないことに時間を割くのは無駄に思ってしまうし、そもそも楽しめる気もしない。ただ早く終わって欲しいと願ってしまう。
白石さんに連れられてきたお店は、緑が溢れる可愛い内装で、思わず仲村さん
も感嘆の声を上げる。
それが嬉しかった白石さん。楽しくなさそうだった仲村さんに「おお~」と言
わせられたと。
初めから嫌な休日だと、楽しむつもりなどなかった仲村さん。
けれど、本当にそうだったのか。自分が無駄だと思っているからではないか。
この時間の中にも何か見つかるかもしれない。
そう考えを改めて周りを見渡してみたら、そこには素敵な賜りものが。
イケメン店員と話し終えた仲村さんは、白石さんに今日のお誘いを感謝しまし
た。誘ってもらわなければ、きっと得られなかったはずですから。
早速本日の賜りもの、オシャレなお店の棚作り開始。
店員さんによると釘を使わず柱と柱の間に板をピッタリはめ込んで作っている
のだそうで、それは仲村さんの自宅の条件に合う。
無駄でしかないと思っていた休日で、思いがけず望んでいたものを手に入れま
した。自分の見方次第でどんなことにも意味を見いだせるんですね。
仲村さんはDIYの巧の技術とフィギュア置き場、ウッド調のインテリア家具と
いう出資先の隠れ蓑を得ました。いい休日です。
ところで、休日の過ごし方の模範解答って何なんでしょうか。
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