終わらないはずの日常が終わる時
始まりがあれば終わりがある。それは当たり前のことで、いずれ必ず起きること。
わかってはいた。ただ実際に起きるまで気にしていなかった。
ヤンキングアワーズで連載していた「それでも町は廻ってる」が2016年10月
に最終回を迎え、最終巻も発売していました。
元々雑誌を置いている店が少なかったので、たまに見つけては読み、後は単行
本でまとめて読んでいたんです。
終わりが近いんだろうとは思っていたんですが、知らないうちに最終回になっ
ていたとは・・・。
毎日通っているわけではないけれど、時々ふらりと立ち寄ったり、通り道に
あった店や公園が、久しぶりに行ってみたら無くなっていた―そういう時の心
情に似ています。
ずっとあると思っていたというか、もはや自分の日常の一部になっていたんで
しょうか。
どこかで次もあると思い込んでいた気がします。派手さはない日常系で、時
系列がバラバラだったりしていたのでサザエさん時空のような錯覚をしていま
した。
こち亀だって花王提供のお昼のドラマだって終わったんですから。あるのが普
通のことだったんですけどね。
「それ町」は推理回も好きでしたが、宇宙人や出どころ不明の謎のお菓子、もし
もの世界とか辿り着けない町といった不思議系の話が特に好きでした。
ウナギの真実と霧の関係とか。
もうないんだと思うと寂しくなります。
3年通った中学校や高校でも卒業してしまうとなんだか感慨深いですからね。
それが11年も馴染んでいたものが終わってしまったのですから、仕方ないです。
頭の中で、くるりの三日月が流れています。
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