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2017年2月4日土曜日

実写化の何がそんなにいけないのか

別物とはどうしても思えない

アニメや漫画、小説の実写化の話が持ち上がると必ず浮上するこの問題。
「なぜ実写化したがるのか」
原作が人気であればあるほど、見る側の目は厳しくなるというのに毎年発表
されます。
キャストが合わないとかストーリーの改変、いなくなった登場人物・・・。
原作と実写は別物という意見もありますが、それでも切っても切り離せない
ものです。初めてその作品を見た人の基準は原作ではなく実写の方になって
しまうわけで、無関係ではいられない。

そもそも分厚い本や何話もある原作作品を2~3時間にギュッと詰め込もうと
いうのが少々無理な話ではないかと。
そうするためには削らなきゃいけないところが出てくるわけでして、でも、
そのはみ出した部分というのはいらないものではなかったのですから、妙な
作りになってしまうんだと思います。
だいぶカットされたドラマや映画の再放送を見た時の微妙さ加減と似ている
と言いますか、減塩食を食べ始めた時のように、いいんだけれど何か大事な
ものが欠けているような気がしてしまいます。

物語の始まり、例えば主人公たちの出会いや戦う理由やらで結構な時間を割
いてしまいます。それらが主題ならいいんですが、ザックリやってメインに
移ろうとしても結局どちらも中途半端になってしまいがちだと思うんです。
だったら、前後編で作るとかにしてじっくりやって欲しいです。
ドラマ版があってその先の劇場版なら、この問題も解決できそうなのに・・・。

アクションやファンタジーの実写化は難しい。ワイヤー、爆破、ブルーバッ
ク等を駆使しての撮影。本来ないものを生み出していく技術。
これって、特撮ではないですか。そうならそうと言ってくれればいいものを。
―なぜ批判を浴びせられるのに実写化をするのか。
―特撮が好きだから。
そういうことにしておけば、ちょっと寛容になれるような気もしてきました。

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