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2017年4月20日木曜日

花見の時期に想うこと

後悔先に立たずと言うけれど

暖かい日も増え、桜の季節になりました。
花筏どころか葉桜に衣装替えし始めた桜がいるようですが、こちらはまだ咲
き始めです。
桜祭りの出店も設置完了したばかりで、開店は今週末からとのこと。
子供の頃は家族で毎年遠出をしたものです。
花粉を恐れなかった古き良き思い出。

その昔、玩具の銃が欲しかった子供でした。
BB弾が発射されるバネ銃で、100均で買えるような物でしたが、我が家では
禁止されていました。
買ってもらえないし自分のお小遣いでも購入できない代物でして、憧れだけ
が募ってゆきました。

そして考えたのが不可抗力を味方に付けること。
自ら選んで手に入れることは禁じられている。
しかし、クジで偶然当たったのなら仕方がないことである。
店に並べられた商品にバネ銃を探し、あくまで狙いは別のものとしてクジを
引く。
桜舞う麗らかな祭りの中で静かに繰り広げられた真剣勝負。
子供の浅はかで賢しい魂胆など叶うわけもなく、何とも微妙な商品を受け取
るのが毎年の戦績でした。

大人になった今、改めて出店を覗いてみると宝の山に見えます。
あの頃はバネ銃の方がよく見えたのですが、今ではどこで手に入れればい
いのか分からない年代物や非売品の数々に引き付けられます。
少々色褪せているけれど問題はない。
しかし、どういうわけか手が出せない。
クジでなくとも玩具屋だってあるのだから買えばいいのに、どうしても踏み
込めないという謎の現象が発生したのです。
どうやら、あれらの玩具は良い子のためのものと刷り込まれていたようで、
財力のある大人が手を出しては恥であるとブレーキがかかっている模様。
本当は欲しいんですが、子供の領域に不法侵入した怪人の気分になるので
諦めるしかありません。

一時期特撮を離れていた子供時代が憎い。
周囲の目を気にすることなく堂々と買えたというのに。

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