ラベル

このブログを検索

2017年4月25日火曜日

トクサツガガガ 第35話 地上波っていいよね

今語られる、仲村兄妹の秘話

仲村さん宅から帰宅中の兄ちゃん一家。
相変わらずの特オタぶりを披露した仲村さんだったが、兄ちゃんによると一
時は特撮を離れ、普通の子として過ごしていたという。
特撮に帰還したのは大学の頃だった。
しかし、あの頃があったから兄ちゃんも今、バンドを続けていると言う。

遡ること6年前。
1人暮らしを始めた仲村さんの引っ越しの荷物開けを手伝いに来た兄ちゃん。
着いて早々、TVを購入するという仲村さんに再び車に戻される。
段ボールの山が手付かず状態だというのに、TVが優先される理由。
明日の朝8時から、「ディフェンダー」再放送最終回があるから。

母から解放され、かつての特オタに戻った仲村さん。
呆れる兄ちゃんだが、母に内緒でバンドをやっている兄ちゃんには言われた
くないと反撃。
ところが、バンドはもうやめようかという方向に進んでいた。
社会人、メジャーデビューでもなし、他に上手いアマチュアはたくさんいる。
そして、大学でバカをやっていた仲間がすっかり卒業しまともな大人になっ
ているのを見て、そろそろと思っていた。
だから、仲村さんにも大学のうちは自由にし、社会人になれとアドバイスを
贈ったが、つまらん男になったと言われてしまった。
しかし、仲村さんにも同じ時があった。
特撮に興味を示さず、母が望むような女の子だった時期。
その頃の仲村さんに、兄ちゃんは複雑そう。

翌日早朝、仲村さんの絶叫が響き渡る。
なんとローカル放送が入らない。
悔しがる仲村さんのために、兄ちゃんが立ち上がる・・・‼


今この時を共に


楽しくいられる時間は限られている。いずれは現実に向き合わなければならな
い。いろいろ我慢している方が世の中では「まとも」と言われ、そっちの方が
生きやすいのも分かっている。
けれど、我慢し続けてやっと好きなもののところに帰ってきた今の仲村さんが
間違っているわけではありません。
特オタ全開の今の仲村さんが好きだと言う兄ちゃんは、ローカルが入る自分の
家まで車を走らせます。

しかし結局間に合わず、落ち込む兄ちゃんを慰める仲村さん。
再放送気分でDVDで最終話を観る。
カッコ良く走った兄ちゃんは衝撃を受けます。
何故DVDを所持しながら再放送を追いかけるのか。
理解できない兄ちゃんに仲村さんは言い放つ。
ネットにはエロ動画が至る所にゴロゴロしている。
では地上波で発生するHなハプニングは不要なものなのか。
理解できた兄ちゃん。
そのチャンネルを観ている人とそのハプニングを共有している喜びの感覚。

バンドも同じこと。
自分達より上手い人がいても、掃いて捨てるほどのバンドがいても各々のや
り方でやっていける。
兄ちゃんたちがバンドをやめる理由にもなりません。
周囲は「まとも」な大人になったけれど、兄ちゃん達のバンドが好きでやりた
いというのも「まとも」な理由です。

こうして、特オタに返り咲いた仲村さんによって兄ちゃんバンドは現在も活動
中というわけですが、タカさんには「地上波のエロ」のパンチが強すぎていま
いち伝わりませんでした。
とりあえず、仲村兄妹は仲良しだということは確かです。
秘密の共有をしていたからというのも一つの要因でしょう。
そう考えると、母の圧政は負の要素ばかりではないかもしれませんね。

0 件のコメント: