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2017年4月11日火曜日

トクサツガガガ 第33話 大人気ない

誰がために頭を下げる

子供連れでショッピングモールを訪れた仲村さん。
兄嫁のタカさんが息抜きをしている間、姪っ子の面倒を見ることになった。
感謝される仲村さんだが、実は利害の一致があった。
あくまで付き添いで来ていますという身分を手に入れ、合法的にショーを楽
しむためには4歳のちーちゃんは打って付けな存在。
しかも今回のショーはステージが大きく、アクションも派手であることが予
想される。
そして今日は、ショーの後は玩具屋さんに行って、カプセルトイを回し、獣
将王ごっこをするという、目一杯ちーちゃんを甘やかす計画を立ててきた。

しかし、ちーちゃんは偶然見つけたユルキャラのネコに興味を持ってしまっ
た。
もうすぐ始まる獣将王ショーよりもネコの着ぐるみがいいと言う。
そもそもちーちゃんはネコが大好き。
チェルダが好きなのもネコ科だからである。
このままではせっかくちーちゃんのために立てた計画が潰えてしまう。
何とかタカさんがショーに引きずって行こうとすると、ネコを呼ぶちーちゃ
んの悲痛な叫びを聞いて、仲村さんは思わず割って入ってしまう。
呼び起こされた仲村さんの記憶とは・・・⁉


仲村・獣将王VS泥棒猫ミーニャン


「誰かのために」の「誰か」は、相手のことなのか自分のことなのか。
自分がしたいことを相手のためと言って強要してはいないだろうか。
それはとても恐ろしいことなのに。

かつて母から特撮を取り上げられ、可愛いものを強いられる苦い経験がある
にもかかわらず、ちーちゃんに同じことをするところだった仲村さん。
今日の計画はちーちゃんのためのものなのだから、本人が嫌がることをさせ
てしまっては本末転倒です。

とはいえ、仲村さんに我慢をさせて自分だけ遊びに行くのはタカさんも罪悪
感を持ってしまいます。
仲村さんだってショーを観たい。トランポリンまで用意されているから見逃
したら後悔するのは必至。
3人共が笑顔で過ごすために仲村さんに出来ること―それは頼むこと。

ネコは夕方までいる。
なら、ネコは仲村さんが観たいショーの後にしてもらえないだろうか。
大の大人が子供に頭を下げて頼み事をする。
傍から見ると異様な光景ですが、今ショーを観たいのは仲村さんなのだから
お願いするのが筋というもの。
結果、ちーちゃんはショーに一緒に行ってくれると許可してくれました。

頭を下げてまで自分のしたいことをするのは大人気ない。
しかし、それは大人でないと出来ないことでもある。
だからショーに急ぐ今の仲村さんはとても大人なのです。

そして、しっかり楽しめた3人。
頼み込んだ甲斐がありました。
甘やかすつもりが甘やかされた仲村さんは、今日のお礼にお菓子を買ってあ
げることに。
ちーちゃんが選んだのは獣将王のカード付きお菓子。
仲村さんの獣将王好きを考え、カードをあげられるものを選んだちーちゃん。
結局目一杯甘やかされたのは仲村さんの方でした。
いい子過ぎて大人の威厳が損なわれていきます。

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