ラベル

このブログを検索

2017年4月18日火曜日

トクサツガガガ 第34話 深夜特撮「白狐丸」

深夜番組教育論

先日に引き続き姪のちーちゃんを預かっている仲村さん。
仲村さん宅で見つけたDVDを観たいと言うちーちゃんだが、それは「白狐丸」
という深夜放送番組だった。
つまりは大人向け、健全なお子様であるちーちゃんの目には触れさせられな
い代物である。
今朝の獣将王を観ようと提案しますが、ネコも出ている白狐丸の方が観たい
と断られる。チェルダ、まさかの2連敗。
しかし、仲村さんも観せるわけにはいかぬとDVDを封印する。

ちーちゃんは仲村さんの頼みを聞いて獣将王ショーについて行った。
それなのに仲村さんはちーちゃんのお願いを聞いてくれない。
理不尽な仕打ちにちーちゃんはキレてしまった。
仲村さんだって本当は観せたい。
ストーリー、アクション、スーツ、どれもいい出来だし猫又ェ門はちーちゃ
んのお気に入り確定だろう。
だが、それらのプラス要素をかき消すような下品表現がふんだんに収められ
た作品でもある。
それがなくても十分面白いのに、何故エログロ下ネタを入れてしまうのか。

ところが、この話を聞いた兄ちゃんはあっさり観せればいいと言い放つ。
子供に大人向け作品を観せようなどと、ちーちゃんがろくでもない子に育っ
てもいいと言うのか。
しかし、兄ちゃんは仲村さんがそう言うのはおかしいと言って・・・⁉


隠しても隠しても


人前では、社会では我慢していること。規制され抑圧され縛り付けられた息
苦しい世の中。
けれど、我慢したものが消えてなくなるわけじゃない。
その規制がなくなった時、思いっきり振り切れるのを待っているだけだ。

兄ちゃんのバンドは白狐丸に負けぬ下品さではありますが、Tシャツもチケ
ットも売れています。
何故なら、普段は言えないようなことをここで叫びたいから。
その気持ちは仲村さんもよく知っています。
特撮を禁じられ、カプセルトイを泣きながら諦めた日。
大人になって自分のお金で回しまくり、一人暮らしでフィギュアを堂々と並
べた解放感。
深夜特撮も同じことだったのです。
普段規制の嵐に晒され続け、深夜帯という規制の穏やかな安全地帯でようや
く羽を伸ばせる。

別に積極的に大人向けを見せたいわけではないけれど、親が隠して触れさせ
ないようにしても、いつかは目にしてしまう。
だから、遠ざけ続けるよりもある程度与えることも「予防策」の一つである
と言う兄ちゃん。
そうでないと仲村さんのようになる。
天井までそびえ立つ特撮グッズを前に、ぐうの音もでない説得力です。

そして、影響を受けてマネしたりしたら注意すればいいと、白狐丸は解禁さ
れました。
念願の大人向け深夜特撮を観たちーちゃんの感想は「ばっちー」
こんなのばっかり観ていたら、ろくな大人になれない。
ちーちゃんは仲村さんが心配せずとも、しっかり判断できておりました。
子供を侮ってはいけませんね。

0 件のコメント: