ラベル

このブログを検索

2017年5月10日水曜日

トクサツガガガ 第37話 「汚し」のコツ

不思議の森の対話

2体目のエマ―ジェイソンを携え、レンタルスペースにやって来た仲村さんと
吉田さん。
店のおじさんに「汚し」をしてみてはと勧められ、ぜひ終盤戦のボロボロに
負傷したエマ―ジェイソンを作り上げたいと意気込む。
しかし、いざやってみると何か違う。
汚れてはいるがイメージしていた感じではない。
店員さんも別のお客さんを対応中で聞けない中、コケなど生やしていい感じ
に「汚し」をしている人を発見した。
このお客さんにコツを聞いてみようと言う吉田さんが声を掛けるが、その人
は一心不乱に何かを呟き続けていた。

後悔の念が瞬間的に湧き上がるが、「汚し」について教えを乞いたいと願い
出ると笑顔で相談に乗ってくれた。
案外普通の人だったと安心していると、第一段階として「お話」することが
必要と言われた。
唐突にスピリチュアルな世界に入り込んでしまった仲村さん達。
「汚し」上手な男性は今まさに自分のプラモに話しかけているところだった
と言う。
更に仲村さんのエマ―ジェイソンはどこにいるのかと聞いてくる。
もはや理解力が限界を迎えている仲村さん。
果たして無事にもとの世界に戻り、「汚し」をやり遂げられるのか・・・⁉


何かの犠牲の上に作品は成り立つ


夢中になって何かをする時、素晴らしいものが出来上がる。
その時の真剣さが作品の出来を左右する。
しかし、夢中になって取り組む姿は人目に触れることが少ない。

プラモと対話する男こと野村さんの言葉は、通訳の店員さんによって翻訳さ
れました。
要はどんな場所で何をしているのかなどといったシチュエーションを考えて
「汚し」を入れましょうということでした。
呟き続けていたのもプラモの背景をしっかり固める作業だったわけです。

しかし、話を聞いてみると理由がわかるものの、やはり一人呟く姿は不気味。
野村さんも家で不気味がられてレンタルスペースに場所を移したと言います。
とはいえ、ニセモノであるセットやフィギュアを本物のようにするには語り
かける必要があります。
「汚し」に限らず、何かに真剣になっている姿は大抵気持ち悪いと仲村さん
達は思い至ります。
もちろん、日々特オタ活動に勤しむ自分達も含めて。

「汚し」の基本を知った仲村さんは、早速エマ―ジェイソンの戦闘場面をイ
メージし始めます。
宿敵・ネケッシタスとの激しい攻防、舞い上がる白い砂ぼこりが薄くボディ
を覆いチェーンソーによる火花で焦げた肩。
対話を終え、作業に取り掛かろうとやる気満々の仲村さんに掛けられた、無
情な閉店時間のお知らせ。
スペース代は授業料だと思うことにした仲村さん。
楽しい仲間も増えましたし、得たものは大きいと思いますよ。

0 件のコメント: