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2018年2月2日金曜日

今は遠きゲームセンター

コインゲームの前で声なき叫びを上げたのも懐かしい・・・

子供の頃、よく母から小銭を頂いてゲームセンターに行きました。
ゲームに夢中になっている間に、親はゆっくり買い物をするというのが珍し
くありませんでした。
周りはほぼ保護者なしの小中学生だったと思います。
今考えると怖い話ですが。

当時はデパートの最上階やスーパーの中に、結構なスペースがゲーセンとし
て確保されていました。
格ゲーが50円、UFOキャッチャーが100円が当たり前、ガチャポンで200円
だと高い時代。
しかもハズレが多く、目当てのキーチェーンゲームが当たったためしがない。

コックピットタイプもスーパー内にありました。
タイムボンバーで大人気だった2人乗り飛行機でクイズに答えるアレ。
テレビと同じように風船を割って、クイズ好きの一家が出す問題をクリアし
ていく。
間違えるとテレビでは電流でしたが、ゲーセンのは振動だったはずです。

ポケモンのポスターもよく取りました。
スロット形式で、当たると筒状のポスターが自販機のジュースのように転が
り出てくる。
水中のポケモンポスターが妙に集まりましたね。

格ゲーに興味のなかったあの頃、限られた金額で長く遊ぶために辿り着いた
のがコインゲームでした。
コイン挿入レバーを左右に揺らすタイプ。
元々の資金は300~600円ぐらいだったので、多くて300円程度をコインに変
換していました。

ほとんどのコインが、いつか誰かが手に入れるだろうコイン畑の糧になって
いきましたが、なかなかやめられない。
タイミングを見計らい、チャンスが来るまでジッと待つ。
僅かな残弾を装填し、いざ‼

指を離す瞬間、かすかな違和感を覚え、滑り落ちるコインの響きと感覚がい
つもと違う重さを感じさせた。
そして大量のコインの波の中で異彩を放つ「100」。
まさに一瞬の出来事。

あの時の冷や汗と内臓が一気に重力を受けたかのような衝撃は、今でもハッ
キリ思い出せます。
デパートにもスーパーにも、ゲーセンはもうありません。
駅前の商業施設も経営不振で市のものになり、当然ゲーム機1台も置かれなく
なりました。
苦い思い出もありますが、無くなった今は懐かしくて堪らないです。

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