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2017年12月16日土曜日

トクサツガガガ 第50話 たとえ忘れてしまっても

エマ―ジェイソンとの再会 甦る幼い頃の熱い思い

母の目が届かぬ部室のテレビデオで「卒業祝い」を視聴する仲村さん。
断りはしたものの、よく覚えていないという一言がじいばあの映画好き魂に
触れてしまったらしく、穏やかだったじいばあの表情とスピードが一変。
不意を衝かれた仲村さんは、リュックにビデオをねじ込まれてしまった。
ネットも嗜むじいばあは、内容を知らずに評価されるのが嫌いなのだという。

こうして手に入れたエマ―ジェイソン最終巻。
朝一の学校に密室を作り出し、安全な空間でこっそり観るのは昔を思い出す。
観ているうちに設定や当時の記憶も思い出していく。
OPの「エマ―」が無駄に長いこと。
黒いロボットは「ネリケシ」ではなく「ネケッシタス」だったこと。
希少な特撮視聴者であるクラスの男の子と、どちらのロボがカッコいいか喧
嘩したこと。

そして、敵のボスである博士を倒したけれど、ロボットに苦しめられてきた
人々は、同じロボットの自分達を良くは思わないだろうから、遠い所に身を
隠すという決断をしたエマ―ジェイソン。
子供達にも別れの言葉を告げる。

人間のために戦い、その果てに去ることとなったエマ―ジェイソンに子供達
が出した答えとは。
特撮を忘れた仲村さんに、再び特撮愛を取り戻させた言葉とは一体・・・⁉

「いつか、また」 約束は今果たされた


自身の正体を打ち明けられなかったエマ―ジェイソンは、子供達に待っていて
もらいました。
今度はエマ―ジェイソン達が待つ番。
いつか、博士の代わりに修理が出来る方法が見つかり、ロボットと人間が共
に生きていける社会にするから。

ロボターとネケッシタスは否定的です。
何年後になるか分からないし、人間は少しの間でも記憶の更新がなければ忘
れてしまう生き物だと。
しかし、エマ―ジェイソンは言います。
「忘れても、みんなを好きな気持ちは、なくなるわけじゃないんだよ」

人の記憶は不安定で、あんなに大好きだった特撮も離れてしまうとスッカリ
忘れてしまいます。
けれど、何かのきっかけがあれば、何度だって思い出せる。
300円の卒業祝いでエマ―ジェイソンが大好きだったあの頃の心を取り戻せた
ように。
子供達とエマ―ジェイソンは再会を約束し、仲村さんは再び出会えたことを喜
びます。

あれから月日は流れて現代。
友人達と思い出話に花を咲かせます。
特撮愛を取り戻したあの日から、仲村さんは部室でディフェンダー(再)を観
たりカプセルトイの旅に出たりと、我々が知る仲村さん・現代版になっていた
ようです。

特オタ・仲村の恩人であるじいばあの店は、あの後畳んでしまっていたので礼
も言えていないのが心残りな仲村さん。
しかし、趣味に生きるじいばあは予想以上に逞しい。
時間潰しに入ったレンタルDVDショップ。
そこは変わらぬ姿のじいばあが営む新たなお店でした。
何でも、映画のDVDを集めているうちにまた店を開きたくなったんだとか。

めげない特オタを復活させたのは、仙人のような映画オタでしたか。
仲村さんが今でもエマ―ジェイソンが特別な作品なのは、この再会があったから
だったんですね。

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