女子高生仲村、旧友エマ―ジェイソンとの再会
タカさんの援護により、無事結婚式出席を果たした仲村さん。2次会への移動中、高校時代の通学路にあった「じいばあのビデオショップ」
跡を見つける。
その店は一時期特撮を離れていた仲村さんが、再び戻る切っ掛けをくれた思
い出の場所だった。
遡ること8年前、高校卒業を控えた仲村さんは春から一人暮らし予定。
友人を自宅に招く約束を二つ返事で了承する。
OL仲村では有り得ないことだが、女子高生仲村は「フツーの女子高生」、最
早特撮に関わることなく生きていた。
「てれびくん焼き芋事件」から9年、隠れて観ることもしなくなった非オタ・
仲村。
ある日、じいばあのビデオショップが閉店セールを開いているのに遭遇。
セール品の中にエマ―ジェイソン最終巻を見つけた。
兄ちゃんに録画を頼んで隠れて観た懐かしい作品。
だが全て観ているし、いい年して買うモノではないと店を去り・・・⁉
幼き日の思い出は、あのギター男が持ち去った
エマ―ジェイソンともう一人の黒いロボを作った博士を2人が倒す最終回。しかし、人間は「悪い奴が作ったロボット」である2人を壊せと怒っている。
人間を守るために戦い続けたエマ―ジェイソンの決断は、ここを離れること。
そして紡がれた大切なメッセージは・・・
「スラッシィ池田のギター教室の時間だよ!」
スラッシィ池田事件再臨。見事に最終回の記憶が上書きされてしまっていました。
それならあのビデオを買えばいいのでは、いや、しかし・・・
仲村さんの貴重な非オタ時代のお話。
味方ではないが助けてくれる中立国家・兄ちゃんが旅立った仲村家勢力図は
小国・叶は大国・母の圧力に逆らえず、「まともな女の子教育」を受け入れ
ざるを得ませんでした。
特撮から遠ざかったのも、そのうちの一つ。
じいばあの店でエマ―ジェイソン最終巻を渡される仲村さん。
好きだったのは小さい頃の話だと断りますが、「好きってなくなってしまう
ものなのか」と返されます。
その時、仲村さんの脳裏に最終回のエマ―ジェイソンの穴開きだらけの言葉
が甦ります。
しかし、仲村さんの背後には母の幻影が強大なプレッシャーを放っていまし
た。
仲村さんの出した答えは、そしてエマ―ジェイソンのラストはどうなってし
まうのか⁉
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