ざわつくゴールドモード

私の特撮はここからだ

ゴーカイシルバーの強化フォーム・ゴールドモード。
強いし戦隊大好きな凱らしい、いい装備だと思う。
しかし、これを見るたび身構えるというか落ち着かない。
あの戦士の顔が貼り付けられているのが、とある怪人を思い出させるから。

次々とヒーロー達を飲み込み、腹に彼らのマスクが浮かび上がる恐ろしい敵。
ジュウレンジャーのドーラブーガラナンは、恐怖と絶望と共に記憶に刻み込
まれた怪人です。
ほとんどジュウレンジャーは覚えていないのに、これはハッキリ思い出せる。
「ヒーローが倒れる」じゃなくて「食われる」というのがショックだったの
かも。

前半のかき氷は記憶になく、戦闘シーンのみ。
浮かび上がったマスクの周りにある皺が、内側から盛り上がってきた感を出
していたのが特に不気味でした。

仲間がどんどん減って行き、囮作戦も失敗して退却を余儀なくされる。
まだ、お約束とか尺とかいう言葉を知らなかった当時は恐怖でしたね。
故に、ドーラブーガラナンを倒したピンクが1番のヒーロー。
後の戦隊で女性戦士がお気に入りになる率が高かった理由だと思われます。

最も古い特撮の記憶がジュウレンジャーのこの回。
改めて確認してみましたが、ジュウレンジャーって結構ハードなストーリー
だったんですね。
スゴイ緑の追加戦士というイメージしかなかったけど、あんな重い設定と結
末だったとは。

ゴールドモードに罪はない。
しかし、幼児期に植え付けられた恐怖はなかなか消えるものではないので、
今後も受け入れられる気がしません。