聞きたいのは君だけの言葉
何やらご機嫌斜めなダミアンの相談に乗ろうとする人生の先輩・仲村。結局ダミアンが質問してきたのは獣将王の夏の映画の感想だったが、仲村
さんには素直に感想を語れぬ事情があった。
獣将王側になった敵・ジョロウを、主君復活のために100年共に頑張って
きたアシダカが斬り捨て、それに怒ったシシレオー達がアシダカを闇に還
した。
面白かったが、このシーンにはモヤモヤが盛大に残ってしまった。
そんな悩める仲村さんに近づいた親子。
娘さんに入場者特典を授ける代わりに、父親に映画の感想を捧げさせる。
敵が可哀そうではなかったかと、一般的意見として投げかけた。
だが、返ってきたのは「子供は楽しんでたみたいだし、楽しかったと思う」
という穢れなきお言葉。
置いてけ堀に住まう特オタが浄化されていく。
そもそも子供のために作られた映画に、大人がとやかく言うものではない。
邪気を払った仲村さんは、「ダミアンと一緒で楽しかった」と答える。
これぞ大人の感想。
しかし、途端にダミアンの機嫌は悪くなり・・・⁉
自分の言葉で語らなきゃ意味がない
子供が満足している、喜んでいた。確かにそれも大事なことだけれど、知りたいのは父親の感想。
映画を観たのは子供だけじゃない。
本来のターゲット層である子供達が楽しめるように作られているのだから、
子供が楽しければいいのではあるけれど。
それでも子供だろうと大人だろうと、個人は個人。
1人1人感じたことは違うはずです。
ダミアンの感想文が「同じ」一言でクラスメイトの感想になってしまった。
それは、ダミアンが作り出した言葉が奪われたも同然のこと。
他人の言葉では自分は語れない。
感想文が苦痛なのはわかるけど。
反省を示した仲村さんは、自身の言葉で感想を語りますが、原稿用紙にま
とめてくるようにと宿題を出されます。
賢いダミアンによる「一緒」防止策。
仲村さん以上に感想が溢れ出そうな吉田さんには、原稿用紙300枚が必要
なようです。
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