また一つ住処を失ってしまった・・・
歩いて行ける所は近場である。そう思っていた時もありました。
1時間掛かろうが2時間掛かろうが苦ではない。
休日にはよく出かけていました。
しかし、それは目的地があったからこそ。
そこに行きたいという衝動が足を動かしていたわけです。
だから、目的地を失った途端、同じ距離なのに遠くて面倒な道のりになって
しまうのは当然なこと。
馴染みの店が無くなったら、家から出たくなくなるのも自然な流れなのです。
ゲーセンやヴィレッジヴァンガードを有した商業施設、程よい薄暗さと静寂
を提供してくれた古本屋など、お気に入りのお出掛けスポットが次々閉店し
てしまった昨今。
そして、今度は駅ビルの中の本屋が閉店。
1つの階をほぼ使った店舗は、品揃えも豊富だったのに。
今はもう別の店が入ってしまった元オアシス跡地。
それらを見るのは、まだ躊躇いがあります。
好きな場所を失った寂しさが浮かび上がってしまって、目を逸らさずにはい
られないのです。
楽しかった記憶の後に無情な現実が押し寄せる。
出掛ける気が失せてきた。
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